医療通訳
医療通訳の現場では
通訳さんが感染症の危険に
さらされているという現実も深刻なのですが・・・
残念ながら
下記の新聞記事でも触れられていませんね
記者たちの現場/「医療通訳者」 増す需要 人材養成急務
「マルセロさんですか」。日系ブラジル二世の小松麻利奈さん(29)が現れると、待合室にいたブラジル人男性の顔がほっと緩んだ。
豊橋市に住むブラジル人は、全国二位の一万三千人ほど。病院でも、彼らの姿を見掛けることは日常になった。生命にもかかわる医療現場は、言葉の壁をどう解消しているのか-。市民病院(同市青竹町)に嘱託の通訳者が常駐していると聞き、早速現場を訪ねた。
■不安を軽減
診療科が二十六ある市民病院には、一日二千三百人の外来患者が受診する。そのうち、小松さんが通訳するのは二十-三十人、多いときでは四十人以上にも上る。医師に症状を伝えるほか、病名宣告にオペの立ち会い、問診票の翻訳と業務はさまざまだ。ポケベルを身に着け、小松さんがスタンバイすると、早速呼び出しが掛かった。「整形外科へお願い」
込み合う待合室に行くと、仕事で腕を折ったブラジル人の男性工員(31)がいた。緊張からか、表情は少し硬い。診察室へ入ると、男性が細かく症状を話し、医師との間に立っていた小松さんがよどみ無い日本語で伝えていく。小松さんの傍らで、目と目を合わせて話す医師と男性の姿は、言葉の壁を感じさせないほど自然だった。
診察後、男性は「言葉が分からないと、病院では緊張する。的確に訳す小松さんがいてくれて、不安が減った」と笑顔。医師からも「細かく聞くことで、診察もより正確になる。通訳者は必要不可欠」と信頼は厚い。
■人材足りず
患者の不安を軽減し、正確でスムーズな診察を可能にする医療通訳者。しかし、常駐させている医療機関は少ない。事実、ほかに市内で医療通訳者を置くのは、光生会病院(同市吾妻町)のみだ。専門用語を理解し、医療知識を持つ人材はまだ少なく、常駐させていない病院は「頼みたくても適材がいない」と明かす。中には「常駐がおらず、医療知識のない子どもや同僚が通訳して、説明不足になるケースも多い」と悩む医療機関も。
■新制度確率を
同様の問題を抱えていた神奈川県などは、NPO法人などと協働で、ボランティアを医療通訳として養成し、病院に派遣する制度を実施している。豊橋市では現在、市国際交流協会に登録するボランティア通訳が十五人。「専門性が高いため、医療現場には派遺していない」という。
しかし、外国人在住者が増え続ける豊橋市で、医療通訳の需要は今後も増え続けるはずだ。医療通訳者の存在が患者の生死を左右するケースもあるだろう。行政と市民団体、そして医療機関が連携して人材を養成、派遣する制度を確立する必要があるように思う。(豊橋総局 世古紘子)
(中日新聞【愛知県内版】2008年7月11日)
| 固定リンク
「多文化共生」カテゴリの記事
- Fábrica di Chocolate 大垣に日本1号店(2009.04.17)
- 不況知らず?日系人モデル産業(2009.03.27)
- 子供は純粋に、大人は打算的に(2009.03.10)
- 今年はアマゾン入植80周年(2009.03.03)
- ブラジル球児さん、いらっしゃ~い(2009.02.18)
「+B(別ブログの日記)」カテゴリの記事
- 「蝶」と「聴」?(2008.08.23)
- 栃木県行政書士会宇都宮支部の取り組み(2008.08.21)
- 国籍法改正に向けて(2008.08.19)
- 責任は最終的に自分にある(2008.08.08)
- ナイフ列島(2008.08.02)
この記事へのコメントは終了しました。

コメント