三重県がブラジル人学校にも補助金を
ニッケン学園へ県補助金 四日市のブラジル人学校
野呂昭彦知事は4日の定例会見で、4月に各種学校の認可を受けたブラジル人学校「ニッケン学園」(四日市市)に本年度から私立外国人学校振興補助金を交付する方針を明らかにした。ブラジル人学校への金銭的な公的支援は県内初。
補助金は、各種学校に認可され、専修学校並みの年間800時間以上の授業が行われていることを条件に、年間230万円が交付される。県内での適用例は、四日市朝鮮初中級学校(四日市市)だけだった。
県は6月にニッケン学園が条件を満たしていることを確認し、補助金交付を検討してきた。庁内での予算調整段階に入っており、12月か来年3月の補正予算に盛りこまれるとみられる。
野呂知事は先月、ブラジル・サンパウロ州を訪問したことを振り返り「県内にはブラジル人が約2万人いる。ブラジルで日系人文化が育っていることを知り、(三重でもブラジル人を)支援する重要性をあらためて感じた」と述べた。補助金適用を「関係市と調整中」とし、私立学校への補助金制度がある四日市市と同時に交付を始めたい考えも示した。
ニッケン学園は幼稚園と小、中、高等部があり、北中勢地域や愛知県などから約280人が通っている。
県内のブラジル人学校はほかに鈴鹿市に2校、津市と伊賀市に各1校あるが、いずれも各種学校の認可を受けていないため、補助金の対象にはならない。(大島康介)
(中日新聞 2008年9月5日)
補助金:四日市のブラジル人学校に 12月県議会に補正予算案 /三重
野呂昭彦知事は4日の定例会見で、8月のブラジル訪問や、県内在住のブラジル人が多いことを踏まえ、今年度から四日市市内にあるブラジル人学校に補助金を出す考えを明らかにした。外国人学校への補助について県は現在、私立外国人学校振興補助金として、四日市朝鮮初中級学校に年間230万円を交付している。
会見で野呂知事は、ブラジル訪問に同行した県民が、現地の日系人教育の現状を視察したり、県出身者が経営する農園を訪れて開拓の歴史を学ぶなど交流を深めたことを説明。さらに県内の外国人登録者約5万人のうち約40%がブラジル人であることを指摘し、「ブラジル人学校にも今年度から補助金制度をスタートさせたい」と述べた。
県国際室によると、補助対象としているのは県が各種学校として認可しているブラジル人学校「ニッケン学園」(四日市市富士町)。四日市朝鮮初中級学校と同様、230万円を補助する予定で、県議会第2回定例会12月会議に補正予算案を提出する予定だという。【田中功一】
(毎日新聞〔三重版〕2008年9月5日)
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